週末はダブテールジグ教室を行いました。また、教室には参加できなかったけど前からダブテールジグに興味津々だった別のお客さんにもかんたんにではありますが体験していただきました。
さて、今日はダブテールジグの加工で誰もが知りたいところ、
~LEIGHのダブテールジグの基本、スルーダブテール、なるべくテールやピンの角をかけないように仕上げるためのコツは???~
に迫ってみようと思います。
コツなんて言ってもほとんど説明書にも書いてあることばかりですのでもうすでにやってる方にはわかってるって!なんて言われてしまいそうですが少しお付き合いください。(^_^;)
ダブテールジグ教室ではLeighのSuperジグを使っていますが、写真の実験体にはそれの上位機種のD4R PROを使ってみました。
何も対策せずにただやみくもに削ってしまうと、このように↓ テールやピンの角が欠けてしまいます。
なるべく欠けないように仕上げるためには・・・
①まず一つにはカッターを入れておくこと。箱に組んだときに外側になる面にはカッターを入れると完成後に跡が残ってしまうので、内側だけやっておきます。
②それから、まず最初に加工するテールボードの向こう側にはスペーサーボードをセット。
これはテンプレートの水平をしっかり出すためと、ビットの出口での欠けを防ぐ目的。スペーサーボードはすでに端面が削れてしまっているものを使いまわしにするのではなく、毎回フレッシュな端面のスペーサーボードを使用するのが成功への近道です。
③さらにテールボードの手前側には捨て板をセット。
↓ テールボード削ってみました。
よさそうです!
つづいて、ピンボードを加工するときも毎回新しい端面のスペーサーボードを。
手前側にも新しい捨て板をセット。
欠けてない!
テールボード、ピンボードともに欠けずにできました!!(^v^)
今回は1/2”軸のビットも選べるD4R PROでしたので、1/2”軸のNo.100 ダブテールビットとNo.150 ストレートビットを使ってみたのですが・・・
④ストレートビットは念には念を入れてスパイラルビットを代用してみる!
ピンボードの加工に使う
ストレートビットは、よりきれいな仕上がりのためには、刃径と刃長が合っていれば
LEIGH純正超硬スパイラルビットを使ってみるのもおすすめです。
No.140-8を使う場面ではNo.170C (T-SC170C)を。
No.160を使う場面ではNo.180C (T-SC180C)を。
No.150を使う場面ではNo.177C (T-SC177C)を。
(割安な
HSSバージョンもあります)
まだの方は一度試してみてください。
少なくとも少し面倒でもスペーサーボード、捨て板をちゃんとしたものを用意するだけでかなりの効果がありますよ!
教室の参加者の方の感想はこちら。 ありがとうございました。お疲れ様でした。
Hさんの感想 : 非常に勉強になりました。工房の中もきれいで良い環境で、御指導いただきありがとうございました。木工機械もいろいろと実物が展示されていたのが良かったです。色々と勉強させてもらいたいと思います。
Iさんの感想 : 機械(治具)に合わせてルーターを操作すればできると考えていましたが、繊細な調整の上に作品が出来上がる奥の深さを体験できました。実際に何度も経験を重ねマスターしたいと考えています。そして生徒に教えられるように。思い通りの作品をつくるのが楽しみです。