最近STIHLネタばかりでしたが安心してください。
STIHLに魂を売りとばしたわけではありません。
オフコーポレイションのショップとしての工房スタイルは店をたたんだのではありません。
今日は岐阜から杉山箪笥店さんがドリフトフリーバンドソーってのはどこまでやれるんだげー。とお越しいただきました。
なんでも桐の箪笥の製作や修理では突板をついて、もしくはそのように薄い板を張ってやることもあるのだそうです。
本日持込みいただいたのはバンドソーの挽きあとガサガサの、数年雨ざらしになって若干いがんだ桐の柾目の板、厚み18mmくらい。
これをきれいに2枚に挽き割りしてみてくれんかと。
まあ実はきれいにまっっっすぐに挽き割りたいとなると、材のテーブルとフェンスに接する面はきっちりしてないとうまくないのですが結果はまあ、まあまあこんな感じ。
それでもこれくらいはいけました
それから「じゃあこれは!?」と持ってきていただいたのは今度はプレナー仕上げしてきてくれたけやきの角材。
これならバッチリ! 本領発揮しちゃいますよ!
さあ、どうでしょう?
これが決まり手となったか? ご購入を決めていただきました。ありがとうございます。
というかそれより・・・、長話とまではできませんでしたがお父さんとお話しできたことの方ばっかりが今ブログ書いてて印象的だったのでご紹介しますね。
お父さんは今年90になる大御所! 円熟味を帯びたそのにこやかな顔で「おらんころはよー」とのんびりとした口調で話し始めると息子さんは決まっていつも「おまんは!まーたどーでもいー長話を!」というのですがいえいえ、私はお父さんの話興味深く聞いておりました。
戦時中は零戦の整備も操縦もやったんだと。 自分の飛行機は自分で整備して「よし!これでバッチリ!」とならないと絶対乗らなかったんだそうです。
バンドソーの話しながらなんであんな話やこんな話が飛び飛びでそのどれもさらっとな感じでしたが私は90年を生き抜いてきたお父さんからにじみ出る「何か」を感じてましたよ。実は。
その「何か」とは言葉では言い表せないですが。 がしかし多くを語らずとも伝わってくる確かにそこにある「何か」。
たとえが適切かわかりませんがコーヒーでたとえると「コク」みたいな?
私は小さいころから自分のおじいさんから昔話を聞かされる経験がそういえばありません。そして戦争を肌で感じた世代の方とお話ししたのも今回たぶん初めてでした。
短い時間でしたが貴重な経験でした。ありがとうございました。
また近くまで来ることがあったら遊びに来てくださいね! またいろいろお話しできたらうれしいです。