2017年5月24日水曜日

共木のペン

店長がスチール本社主催の勉強会に参加するべく栃木に赴いたちょうどその日、鬼怒川のほとりから行き違いでお客様が来られました。
株式会社ホンダテクノフォートの植田様です。
車両の設計・試作・検証テストなどに心血を注ぎ、四輪車の研究開発をトータルにサポートしている会社からのお客様です。

この度、会社創立30周年記念品として、弊社が取り扱っている木のペン金具を活用してくださったのがご縁のはじまり。その企画を、その物語を記事としてまとめるに当たり、協力各社に取材に回られているのだそうです。

植田様ご自身が木工愛好家であり、以前お作りになったご愛用の木のペンが同僚の方々の目に留ったのがきっかけとのこと。
彼の作品はバーズアイメープルにコクタンでアクセントを加えたスタイリッシュなものでしたが、この度の記念品はまたなんと、下野国の土地に幾年の根を張った日光杉を使われるのです。
しかも一本の木から全社員分を作る。つまり「共木」のペンなのです。

このような貴重な物語の一端に弊社も登場することができて、光栄極まる思いです。



店長の代わりに店頭でございさつするHONDAのバイクたち



HONDAには3つの喜びという考えがあるそうです。
「創る喜び」「売る喜び」「買う喜び」。
モノを通して三者が共感することのできる豊かな信頼関係。
喜びを伴った深い共感は、機能を果たすだけのモノからはきっと生まれない。


30周年記念。
日々足元の仕事に真摯に向かい合う中、勤続年数に差はあれど、ふと会社の、そして自身の足跡を振り返る。その遠い視線を再び前に向けたとき、きっとまた少し未来に思いをはせることができるのだと思います。

本当におめでとうございます。