これだけウッドターニング(特にボウルターニング)を楽しむひとが増えてきている今、工房スタイルで毎月行うウッドターニングのワークショップでは今度はどんなテーマを取り上げるべきか。みなさんが何を求めているのか。と考え、「絶対これでしょ!」とたどり着いたのがこのボウルガウジのワークショップ。
今回はその第一回目の開催。教室を企画する側としても初めてなので、まず参加申し込みはあるか??準備は十分?講座はスムーズに進行できるか?など実はちょっとドキドキしてたりもします。
しかし、
ターニングツールの扱い方やシャープニングについて詳しく紹介している情報源というものはなかなかないと思うんです。理屈さえわかれば一気に上達の近道がひらけるというのに、ちょっと難しくて、相応に奥も深くて。ムズムズしている方も多いんじゃないでしょうか。
そのなかでも特に
ボウルターニングの基本で、
一番よく使うし、
奥も深い
のがボウルガウジ。
この講座はこのボウルガウジのシャープニングと、ボウルガウジでのさまざまなシェイプのうつわの凹内側削りに的をしぼった濃い~~内容で、これからボウルターニングをもっともっと楽しみたい皆さんにぜひ注目していただきたい内容です。
一口にガウジといっても刃先の角度、フルート形状の違い、ベベル形状の違いなどからそれぞれ異なる性格を持ったガウジがさまざまあります。
あります。というか、まったく同じガウジでも自分でカスタムシェイプして自分の好みの味付けをすることもできます。
ワークショップはまず講義形式のレクチャーから。
さまざまなシェイプのうつわ削りの例を取り上げ、ケースバイケースでどんな形状のガウジがあっているのか。
目的に合わせて複数のカスタムガウジを使い分けてもいいんじゃない?という考え方。などなど
TVモニターやホワイトボードを使って図やイラストで分かりやすく、ガウジをまるで一つの学問の様に深く深く追究していきます。
ただ単に言われたようにガウジの形を変えてみなさいってだけではなく、こういう講義こそ逆にしっかり時間を割きます。
みっちりの講義形式レクチャーを終え、実習開始。
ひとり一台専用のグラインダーで待ち時間なしでシャープニングに打ち込んでいただきました。
カスタムシャープニングが終わったら形状を変えたことで使い勝手がどう変わったのかも体験。試し挽きしてもらいます。
みなさんかなり熱心だったのもあり終盤の自由時間もたっぷりと。ガウジさばきのお悩み相談など、終了予定時間を延ばして遅くまでやりました。
今回も参加者の方の感想を紹介。
Mさんの感想 : シャープニングの講習はなかなかなくて大変参考になりました。旋盤のデモンストレーションでも教えてもらい目からウロコでした。ありがとうございました。
Kさんの感想 : シャープニングのむつかしさ、でも一番必要と感じた。まずはやってみる。
今までフェイスターニングはしたことがなく、その刃物の基本的な砥ぎ方を習いたかったというSさん。 : 本当に感激しました。自分でもすこしかじってるつもりでしたがその理論や実演をまのあたりにし、まだまだ勉強することばかりでした。なまじ今までしたことがなかったため、おしえていただいた事を基本にしてまた作品を作っていきたいと思います。本当にありがとうございました。
ガウジの研ぎにまだわからないところががあった為参加。というWさん。 : ガウジの角度によって加工方法が色々有る事が解りました。刃先の進入角度での切削表面が変わることが学べました。
仕事で活かすためにはまずは基本から。レベルアップの為に。と参加していただいたSさん。 : 今も興奮しています。改めて何も知らなかったと気付かされました。今日感じたこと、教わり知ったことを生かしていきたいです。やっぱり、美しく木を削るのは楽しい!ありがとうございました。
みなさんお疲れ様でした。私たちも第一回目を振り返って今後より良い内容のワークショップにできるようにして行きたいと思います。ありがとうございました。
ボウルガウジのシャープニング講座、次回は7月13日(土)に開催します。うつわ削りをする方には参加して損はないはずですので興味のある方はぜひ!