2013年10月15日火曜日

Going with the Grain

 

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12,13,14と、この週末3日間はお店を休業させていただきました。ご不便をおかけしまして申し訳ございません。

ちょうどウッドターニングフェスティバルのほうも準備が忙しいこのごろなんですがその関係ではなく、以前からなんとしても参加したいと狙っていたワークショップ、

岐阜県美濃のグリーンウッドワーク協会と森林文化アカデミーが共催する「丸太からの人力の椅子づくり」

に参加してきました。

 

まさにワークショップのタイトル通り、丸太から電気の力などに頼らずすべて手仕事でグリーンウッド=生木のウッドワーキングで椅子をつくるんです

 

このグリーンウッドワークというものには以前からなんとなく興味があったのですが、よし、やってみようと思ったってなかなかパッとできるものではなく、気軽にグリーンウッドワーク体験をさせてもらえるこのワークショップには、ずっと憧れていたのでした

 

グリーンウッドワークとは産業革命以前は当たり前に行われていた木工ものづくりそのもののことを言ったり、現代においてはエコロジーや社会貢献の意味合いも含めてあえてそういう木工に着目して役立てる活動のことを言ったりするそうで…

 

実は9月中旬にも3日間で前半があり、今週の後編3日間と合わせて6日間、生木と格闘しながらグリーンウッドワーク文化のディープな世界を学んできました

 

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丸太を目に沿って割れるなりに割っていくところから始まり…(でも割れるように割ればいいってもんではないというところが奥が深い!!)

 

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割りクサビや…

 

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こちら美濃の地方では万力(マンリキ)とも呼ばれる Froe フローというなたを使ってワイルドに割っていきます…

クリの木がパカッ!ときれいに真っ二つに割れるのは爽快!のひとこと。

 

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ドローナイフやスポークシェイブを使って椅子の後脚、前脚、貫とパーツを制作…

 

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たくさん出た南京の削りくずは袋に詰めて座のクッションに…

 

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後脚や背板の部材を蒸して曲げ…

 

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クギも接着剤も使わずに組み上げ…

 

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真田紐で座をはって完成!

 

 

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ワークショップでは毎回の食事もみんなで一緒にして、夕食後は貴重なおはなし、資料や映像もあり、ホストしていただいた森林アカデミーの皆さん、グリーンウッドワーク協会の皆さん、一緒になった参加者の皆さんに感謝です。

 

とにかく印象に残っているのは、とにかく連日削り馬にまたがって朝から晩まで一心不乱に部材を削ったなぁと。

さすがに体じゅう痛くなってしまいますが、それが苦痛には感じないのです。それ以上に削らずにはいられない不思議な中毒性。

正直、他に習ったいろいろなことより、この自然に囲まれたこの素晴らしいロケーションでただひたすら黙々と木を削るという行為がただただ快感で、いちばんの思い出。

気持ちよかったーーー!!